ICAAC lecture 2013 E. coli, so common, so complex
ICAACのまとめの続き。大腸菌に関するセッションがありました。何をいまさらと思われるかもしれませんが、耐性の広がりもあって大腸菌にまつわる問題は複雑化しています。そういうところがタイトルにも現れていますね。
英語の聞き取りの問題もあって内容はスカスカになってしまっていますが、キーとなる論文だけは追っかけるようにしました。
SpeakerはUniv.
of MinnesotaのJames R. Johnson先生。耐性大腸菌の大家らしく、引用されている論文はほとんどがご自身のものです。
・大腸菌には病原性のあるものとそうでないものがいる。
J Infect Dis. 2006 Oct 15;194(8):1141–50.
PMID: 16991090
・再発性尿路感染症を起こす女性の尿を毎日集めてもらって、尿中の白血球や菌量を調べた報告。これは興味深い。受診する3日ほど前から急激に菌量が増えます。尿道周囲の定着菌も関与しているのでは、という話。
J Infect Dis. 2009 Jan 8;200(4):528–36. PMID: 19586416
・耐性の大腸菌は広がっている。この話はLiterature reviewの方でもでていました。ST131ですね。
・ST131の家族内感染 J
Clin Microbiol. 2009 Nov;47(11):3780–2.
・ST131による激烈なUrosepsisで不幸な転機をたどったケース。
J Clin Microbiol. 2011 Jan 9;49(9):3406–8. こういうことが日常的に起きるようになったらたまらないですね。
・小売されている食品にもくっついている
J Infect Dis. 2005 Jan 4;191(7):1040–9.
・ST131は毒性が強いのだろうか? どうもそのようだ。
Clin Infect Dis. 2013 Aug 6;cit503. PMID:
23926176
手元に残っているメモから再現できるのはここまで。もっと色んな話があった気がしますが…これで勘弁してください。
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